手前の方は以前ちゃんと見ているのでサラっと横目に流していきます。
とあるゲームの影響で伏見稲荷と言えば「千本鳥居」というイメージなのですが
伏見稲荷大社の中でそのように呼ばれる場所はかなり手前の場所にありすぐにお目にかかることができます。
入り口の方は特に丸太のように太い、大きい鳥居がいくつも並んでいて目立っていました。
時刻は午後2時過ぎ。
続々と人が入って行きます。
鳥居は潜るものですが
こんなに連続で潜ることってないですよね!
鳥居のトンネルは何度来てもやっぱり迫力あります。
人が多いので、誰も写ってない写真はこの時間帯にはなかなか、撮れそうにありません。
それにしても「千本鳥居」というくらいですから相当な鳥居の数ですが、鳥居の数は本当に千本あるんでしょうかね?
数える人もいそうですがw
このように本数稼ぎもしていらっしゃることですしw
案外本当に千本くらいはあるのかもしれませんね。
さてさて、千本鳥居などまだまだ序の口というかまだ始まってませんからね、私の挑戦…
そう、夜勤明け御山巡り強行軍はこれからなのですよ!!
…
と、その前に。
なんか、こんなのがありました。
「おもかる石」とはまた可愛らしいネーミングですね。
なるほど、願い事をして石を持ち上げて、思ったよりも軽いと感じれば願い事は叶うでしょう。
重いと感じれば叶いませんよ、ということのようですね。
そもそも「願い事」というのは自分の心にどれくらい強く刻むかによって叶う・叶わないが決まるんじゃないかと。
何度も諦めず「そうなりたい」と思うことにより行動変容が起こった結果、願いが叶うとすると
どれだけ本気で願い事をし、どれほどの覚悟で石を持ち上げるかによって気合の度合いが分かるということなんでしょうか。
相当気合が入っていれば石が軽く感じるはずなので願いは叶う!みたいな?
ただ、それが分かったところでどうなんだと言ったら全部終わっちゃいますかねw
駄目だったら顔を洗って出直してこい!ってことなんでしょうか。
そんなことはさておき、私は御山巡りを開始しますよ。
これから私が挑むのはこちらの道程。
(サムネイルで表示しています。クリックで拡大表示します)4㎞の道程で約2時間かかるとのこと。
時刻は午後2時半になろうとしていました。
表記通りなら帰路につくのは午後5時前といったところでしょうか。
主に体力的な不安があるため、もっと遅くなる可能性が高いだろうと感じました。
それでは、いよいよ御山巡りの開始です。
千本鳥居を越えた先くらいまでは見に来る人も多いのですが、ここから先は「山」と表記されていることからも
やや人影は減ります。
とはいえ、やる気や元気のある観光客はその先にも挑戦していきます。
まだまだこの辺りは険しくないのでオシャレな恰好をした女性や家族連れ、手をつないだカップルの姿なんかも見られました。
しかし道は徐々に山道へと突入していきます。
緑に囲まれた中に色鮮やかな赤い鳥居が立ち並ぶコントラストが非常に綺麗でした。
気温は32度ほどまで上がっていましたが幸いカンカン照りということもなく
山道のため日陰が多いこともあって思っていたよりは快適でした。
(あくまでも、思っていたよりは…ですがw)
要所要所、少し大きい広場があるところには、このように大きな地図が配置されており
どのあたりまで来ているのか適時確認することができるようになっていました。
千本鳥居の辺りからここまでは、山の裾のほうを横向きに来ていることが分かりますね。
どおりであまり坂道がないわけです。
まだまだこれから、といったところでしょうか。
道としてはこういう状況。
一応、下には川が流れているはずなんですが最近雨量が少ないせいか、ほぼ干上がってしまっていました。
暫く行くとお社が見えてきました。
よく見ると、立てられている3本のロウソクがいい雰囲気出してますねw
このように道中、時には脇道に逸れたところに色々な神様が祀られている感じでした。
何がお祀りされているのかは実はよく分かっていません!
何となく、雰囲気を楽しみに行ってるだけといった感じなのでそれほど熱心に説明のようなものを探していないというのもあるんですが
一応それっぽいものがあれば写真に収めようとは思っていたんですけど。
あまり…分かりませんでしたw
とりあえず現在地の確認はこの道標で。
三つ辻に至る直前にあるお社だったようですね。地図にも載っていました。
この辺りから徐々に人影が減っていきます。
なかなか撮影できなかった人の写らない鳥居のトンネルの写真も容易に撮影することができるようになってきました。
先ほどのお社から5分ほどで次のチェックポイント、三つ辻へ到着しました。
徒歩5分と言えば相当近いイメージになりますが、その5分間階段を上り続けるわけですから
運動量は結構なものになっています。
もちろん日頃の運動不足は否めませんがw
上手いことできてるんですよねー。
ちゃっかり中継地点にお茶屋さんがあるんですよねぇ…w
上に行くほどお値段が上がっていくそうです。
まぁ最初からこういうところで休憩はしないと決めてましたけどね!
そのために、自分のリュックに1.5Lの水を入れていったのですから…!w
更に5分ほど頑張ったところで中継地点。
四つ辻です。
ここでちょうど真ん中といったところ。
四つ辻であることを示す広場へ上がったところで後ろを振り返ってみた景色がこちら。
まだ真ん中と言えども結構な高さまで登ってきていることが分かります。
広場にはベンチが設けられており休憩できるようになっていました。
まぁ少々、日当たり良好(笑)といった状態だったのでベンチは遠慮させてもらいましたが。
軒先に座らせてもらっている人が結構いたので私も仲間入りしました。
広場で皆さんが見上げているのが大きい地図です。
まだ半分であることに驚いている人も多く、先ほどの景色で満足して引き返す人もいるようでした。
明らかにこの先から人影が少なくなっていきます。
通りかかるのは比較的若い男性グループだったりタンクトップの外国人だったり。
あと意外と杖をついた年配の方。のぼるのが日課なのでしょうね!
ゆっくりでしたが、すっ、すっ、と足を進めておられました。
さて、ここでお水補給やらボンヤリ体力回復やらをして10分足らず過ごしました。
最初から無理せずゆっくり、3時間以上かかってもいいから登りきることを目標にしていたので
かなりゆっくり休憩していたつもりでしたが、写真撮影時間から休憩開始と出発までの時間を見ると
7分ほどしか座ってなかったようですw
御山巡り、再開です。
ちなみに、御山巡り開始からこの四つ辻までは30分ほどで登ってきています。
この先のチェックポイントには…
とてもアクロバティックなポーズのお稲荷さんがいて目をひいていましたw
近くに祈祷所などもありました。
稲荷山という神の山で受ける祈祷には相当なご利益がありそうな気がしますね。
御山巡りもいよいよ「頂上を目指す」という最終目的へ向けて過酷さを増してまいります。
「一ノ峰」というのが山頂のことのようです。
一足飛びに一ノ峰と案内されていますが、間にも色々見れるところはあるので
体力の許す限りできるだけ寄り道もしていきます。
が、一ノ峰こちら、の案内に従ってその先を見ればご覧のとおりの見事なまでの上り階段。
山に登って行くのですから当たり前っちゃ当たり前なんですけどね!
景色がいいので先を見たくなるという意味では非常にいいと思いますw
ただ、もう平地がなくなって移動中ずっと階段を上り続けることになるので
段の途中で立ち止まって休まざるを得ません。
さすがに一気に登りきる体力なんてありませんとも!
立ち止まったところに何か謎の石碑が…なんだろう、これw
この辺りを歩いている時には既に膝が変に震えたりしてきていました。
筋肉の限界が来ている!ww
登る分には頑張れば大丈夫なんですが、案外立ち止まった時が危険です。
後ろに倒れそうになるからですw
ずっと階段なんだから後ろに行ったら大変なことに…スリルがありますね。
6,7分階段を上り続けると地図にも載っていた薬力社へと到着。
少し前から気になっていたのですが、5年ほど前に来たときには山頂に近づくにつれて
徐々に寂れていった印象がすごく強いのです。
手入れがされていない感じというか。
個人的にはそういう雰囲気も結構好きなので良かったんですけどね。
確か私の記憶では階段もちゃんとした石のものではなくなっていたと思います。
前に行った時、前日に雨が降っていたとかで滑りやすくなっていて靴がどろどろになったような気がするのです。
所謂、山自体に段差を付けて木材で崩れないように固定してるだけの階段だったような。
しかし現在、この場所までそんなことになっている場所はありません。
階段も全て石の階段で、厳しい石段の連続とはいえ階段自体の状態が悪いということはありません。
ここまで来ると、だんだんボロくなっていってた…ということさえ気のせいだったのでは?
というような気がしてきたところだったのですが。
ここに以前の片鱗を見ましたww
薬力社の中の地図が描かれているはずの場所ですが、しっかり読み取れるのはその表題だけで
実際の内容は完全に…。
そう。そうです、こんな感じだったんですよ全体的に…!w
やはり神社も5年もすれば色々なことが変わったりするものなのですね。
この辺りになってくると広いスペースがなく、きっちりと今回の薬力社のようなお社が収まっているだけで
大きい地図などを置く場所がなくなっていくので小さい案内板を探して変な方向に行かないよう注意します。
方向音痴ですからね。
次は、あっち…。
と確認してから薬力社の様子をちょっと見て回ることにしました。
こんな立て看板を見つけたので気になって探してみることにしました。
確かに水音が聞こえています。
しかし、見通しが悪く柵のようなもので囲われており全く滝は見えません。
周囲を見回してみると細い脇道があったので、そちらからなら見えるかもしれない…と思い
蜘蛛の巣に引っ掛かりそうになりながら脇道に入り込んでみました。
思ったよりも奥まで続いている脇道…実はけっこう高いところから流れてきていたりするのかな?
とか考えていた矢先、行き止まったところには…
これ違うわ…。何のための道だこれ…。
ちなみに滝のあると思われる方向には常に柵があってやっぱり滝は見えません。
こうなったら…
チラリ…こうするしかありませんでした。
いささかガッカリ感が否めませんが、神社などで良く見る「滝」ってこんなもんですよねw
次の目的地へ出発します。
時刻は午後3時20分。
頭上では大音量でヒグラシが鳴いておりました。
ヒグラシって、こう…遠くから声が聞こえてくると風情があって物悲しい感じがしますが
耳元でカナカナ言われるとまた別の感じになりますねw
まぁアブラゼミやらミンミンゼミみたいなのが大合唱するよりは断然耳に優しいですが。
5分もしないうちに次のチェックポイントでした。
御劔社に到着。
剱石というものがあるようですね。読み方は…「つるぎいし」でいいんでしょうか。
辺りには色々祀られていて、祠もたくさんあってお目当ての剱石がどこにあるのか暫く探しました。
名前からして石ですし、恐らく…
この注連縄のかけてある岩のこと、かな?と撮影。
帰ってきてからHPで調べて正解だったことが分かりましたw
さて、いよいよ一ノ峰…山頂へ向けて最後のひと頑張り!
この景色、少々見覚えがあるような気がします。
先ほども以前は頂上付近は景観が悪くなって言っていたと書きましたが
特にここは記憶に残っていました。
ボロボロになった鳥居を取り外して…脇のところにいっぱい捨ててあったんですww
いや、持ち出す前の状況だったのかもしれませんけど。
鳥居も赤いものがなくなっていって腐敗が進んでいるものもありました。
現在は、鳥居の本数そのものは減っているものの、ボロボロの鳥居などは見当たらず
もちろん脇に廃棄してあったりもしません。
ちゃんと一ノ峰まで整備されている感じになっていました。
筋肉疲労のため膝と太腿と股関節の連携がおかしくなってきており
時折足が変な風にクキ、となるのが怖い!ww
登るときは気づかないのですが、少し平らなところを歩こうとした瞬間とかになるんですw
先ほどまでは5分近くで一先ず平らなところに出ることができていたのですが
さすが最終、落ち着いて休憩できるようなところが来ないまま10分が経過。
この間、ずっと階段を上っています。
身体的には満身創痍といっても過言ではなかったかもしれません。
連続で登り続けることも難しく何度も立ち止まり慎重に進んで行きました。
ここまで来たら頂上までいかなくては何をしに来たのやら、ですし。
何より生きて帰らねば意味がありません(待。
いよいよ石段の様子が変わってきました。
この鳥居を潜ると頂上は目の前でした!
午後3時40分。
稲荷山、山頂に到着!
山頂に辿りつくまでに1時間10分かかっています。
山のてっぺんに堂々と構えるお社。なかなか見られるものじゃないですね。
標高233mだそうです。のぼってきましたねぇ…w
辺りを一望できるような場所がなかったのがちょっと残念。
頂上にしか売っていないという限定品の…暖簾がありましたが、使い道がないので買いませんでしたww
あとは事故のないように気を付けて下山。
昔の片鱗を拝みつつw
今まで散々上ってきたことを思えば下るだけというのは気持ちの上で大変楽でした。
が、怖いのは変な動きをする我が足。
踏ん張りがあまり効かなくなってきていまして、膝折れしそうなわけですw
一歩一歩に神経を集中し、崩れないように注意して進まねばならず
思ったよりさっさとおりることができませんでした。
しょうがないです、安全第一ですし!
茶屋での休憩はもちろん頑なに拒否していきます。安定です。
階段の途中でお水を飲むだけで大丈夫です!w
ちなみに頂上付近で自販機使おうとするとこのお値段です。
予測はしていましたが、ちゃんと持っていっておいてよかったw
下りる時もちゃんと違うルートで歩くことができるので飽きなくていいです。
来た道を戻るっていうの、結構つらそうだなとw
今度は薬力社などの前は通らず、一ノ峰から二ノ峰、三ノ峰と下って行きます。
というわけで、ここが白菊大神の祀られている三ノ峰です。
ここはかなりの数のお稲荷さんがいたのが印象に残っています。
さすがに幟の色があせてしまっていますね。
出かける頃は曇っていましたが、いい空になっていましたw
こんなところに龍が…。
普通の神社なら龍がいても珍しくはないのですが
全ての箇所にキツネさんがいるこの伏見稲荷では異種発見的なレア感がありましたw
15分ほどで四つ辻まで戻ってきました。
徒歩15分はそれなりの距離がありますが、やはり下りてくる時は息があがらない分、体力的には楽です。
見切れていますが右端の方に日当たり良好過ぎるベンチが写っていますw
ここからは鳥居のあるところを行こうとすると行きと全く同じ道を逆方向に歩くことになるのですが
それとは別に本殿直通ルートがあるのを発見しました。
せっかくなので違う道を歩きたいですし、そちらを通って帰ることにしました。
同じことを考える人も多いのか、こちらの道を歩いている人も結構いました。
こういう景色を見ると生まれの奈良でよく行っていた春日大社などにも似た景色があったなーと思い出したり。
神社の景色にそうバリエーションがあるわけではないので、伏見稲荷の鳥居とのコラボが特別なだけですが。
脇に猫ちゃんがいるのを見つけました。
暑さでバテているようにも見えます。
カメラを近づけるとなぜか目を閉じてしまいましたw
この橋を渡り終えると本殿近くに出ます。
橋の上からの景色。
ちなみに「じっこくばし」とは
このように書くようです。
ちゃんと両方表記があるなんて親切ですねw
本殿を目指して歩く間、たくさんのお稲荷さんが目に入るのですが
このお稲荷さんたち、よく見ると色々なものを持っています。
それぞれに意味がありそうな感じがしますね。
道なりに進んでいくと、千本鳥居への案内がある場所まで戻ってきました。
時刻は午後4時20分。
石段に座り込んでいる方たちはお参りで歩き疲れた人たちなのでしょうか。
皆、一休みしていました。
私はといえば、案外下ってきてしまえば座って休みたいほどの疲労感はなくなっていたというか…
基本は息切れでしんどいだけかなと…(下ってる間に回復w)
なのでお座り休憩隊には加わらずそのまま帰路につきました。
午後4時20分。
上り始めたのが2時半前でしたから、確かに丁度2時間で戻ってきていますね。
随分ゆっくり行ったつもりでしたが、こんなもん…ってことだと思い少し安心しましたw
駅まで少し距離があるので実は迷子フラグだったんですが、ちゃんと帰りつくことができましたよ!!
感想ですが
以前行った時は途中で具合が悪くなったこともありかなり辛かったので
今回も夜勤明けで万全とは言い難い状態でいくことから、それなりの覚悟をもって挑んだのですが
色々覚悟していたせいか、思っていたよりは大丈夫でしたw
いや、飽くまでも「思っていたよりは」であって、決して楽な道程ではありませんでしたけどね!!
これでまた思い残すことが一つ減りましたw
順番にコンプリートしていきたいですね。
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